10.3 ポストデータ出力ファイル#

POST_DATA_FILE において指定されたフォーマットで出力される各メッシュ、分布データファイルについての設定します。出力ファイルは拡張子なしで出力されますが、ポスト処理ツールに必要な拡張子を適宜付ける必要があります。EMSIでは拡張子なしでも読み込むことが可能です。

設定項目#

10_3_Post_Files JSONキー:ポストデータ出力ファイルオブジェクト

MESH(10.3) ポスト処理用のメッシュデータファイル( post_geom )の出力オプション

CURRENT(10.3) 電流データファイル( current )の出力オプション

MAGNETIC(10.3) 磁束密度データファイル( magnetic )の出力オプション

FORCE_J_B(10.3) ローレンツ力J×Bデータファイル( force_J_B )の出力オプション

FORCE_NODAL(10.3) 電磁力(節点力法)データファイル( force )の出力オプション

DISP(10.3) 運動部の節点変位データファイル( disp )の出力オプション

ELEMENT(10.3) 各要素の座標などのデータファイル( elem )の出力オプション

HEAT(10.3) 要素発熱データファイル( heat )の出力オプション

MAGNETIZATION(10.3) 磁化ベクトルデータファイル( magnetization )の出力オプション

IRON_LOSS(10.3) 鉄損データファイル( iron_loss )の出力オプション

E(10.3) 電束密度データファイル( electric )の出力オプション

COIL_FORCE(10.3) 外部電流磁場ソースCOILの電磁力データファイル( coil_force )の出力オプション

設定フォーマット#

テキストフォーマットの折りたたみセクション
固定パラメータセット1#
[row, col] = [1, 12]
Type=I
Text format#
* MESH * CURRENT * MAGNETIC * FORCE_J_B *FORCE_NODAL * DISP * ELEM * HEAT * MAGNETIZATION * IRON_LOSS * E * COIL_FORCE *
I       I         I             I          I          I      I       I          I             I        I         I

JSONフォーマット#

JSON format from 2024.11#
"10_3_Post_Files" :
{
    "MESH" : I,
    "CURRENT" : I,
    "MAGNETIC" : I,
    "FORCE_J_B" : I,
    "FORCE_NODAL" : I,
    "DISP" : I,
    "ELEMENT" : I,
    "HEAT" : I,
    "MAGNETIZATION" : I,
    "IRON_LOSS" : I,
    "E" : I,
    "COIL_FORCE" : I
},

Important

Release 2024.11

JSONフォーマットでは,これらのパラメータは定義しなくてもデフォルト値を使用します。 デフォルト値はすべて =0:出力しない になります。

詳細説明#

10_3_Post_Files#

10_3_Post_Files#
JSONキー:

ポストデータ出力ファイルオブジェクト

MESH#

MESH(10.3)#
テキストフォーマットの折りたたみセクション
固定パラメータセット1#
[row, col] = [1, 1]

ポスト処理用のメッシュデータファイル(post_geom)の出力オプション。

post_geom 出力オプション。#

番号

説明

0 デフォルト値

出力しない。

1

出力する。

CURRENT#

CURRENT(10.3)#
テキストフォーマットの折りたたみセクション
固定パラメータセット1#
[row, col] = [1, 2]

電流密度 \(J\) データファイル(current)を出力します。電流(A/m2)データは導体部やソース電流の分布を含むことができます。

current 出力オプション。#

番号

説明

0 デフォルト値

出力しない。

1

電流分布データを出力する。

Note

改訂履歴

Release 2024.11

2023.11 までは静電界解析( STATIC(2) =2), 定常電流解析( STATIC(2) =3)で分布データの出力に使用していたが,2024.11より代わりに electric を使用する

MAGNETIC#

MAGNETIC(10.3)#
テキストフォーマットの折りたたみセクション
固定パラメータセット1#
[row, col] = [1, 3]

磁束密度 \(B\) データファイル(magnetic)の出力オプション。

magnetic 出力オプション。#

番号

説明

0 デフォルト値

出力しない。

1

磁束密度分布データを出力する。外部電流磁場ソース COIL(17.1) がある場合は、それを加えた全磁束密度(T)を出力。二次元計算の時は、磁束量(Wb)も出力する。

-1

外部電流磁場ソース COIL(17.1) がある場合で、そのコイル磁場を除いた誘起された磁束密度(T)を出力。二次元計算の時は、磁束量(Wb)も出力する。通常は使用しない。

3

各要素の要素番号、要素の物性番号、中心座標XYZ(m)、磁束密度(T)を出力する。テキストデータとして分布データを確認する目的で使用する。ファイル出力形式は POST_DATA_FILE(10.2) の指定に関わらず固定フォーマット(テキストエディタや汎用データ処理ソフトでの利用を想定)。

11

MAGNETIC =1の出力データに加えて磁気エネルギー(J/m3 )も出力

Tip

磁性体と空気の境界で,磁束密度が不連続になるが,節点量を同時に出力すると境界で平均された磁束密度が出力される。これを避けるためには,それぞれの物性を指定して別計算で出力すること。

<積層鉄心鉄部の磁束密度出力> 積層鉄心近似法である均質化法( PACKING(16.1) )による解析結果より,ポスト処理として積層鉄心鉄部の磁束密度(T)を出力。 鉄損算出( IRON_LOSS =1,2)の時,

Note

改訂履歴

Release 10.1.2

積層鉄心において PACKING(16.1) を使用した鉄損算出時の磁束密度出力対応

Release 12.0.16

磁気エネルギー密度(要素量)を magnetic のelem-5に追加出力(r12.0.18参照)

Release 12.0.18

MAGNETIC =3追加。磁気エネルギー密度(要素量)を MAGNETIC =11で magnetic に出力するように改訂

FORCE_J_B#

FORCE_J_B(10.3)#
テキストフォーマットの折りたたみセクション
固定パラメータセット1#
[row, col] = [1, 4]

ローレンツ力(\(J \times B\))の分布をファイル(force_J_B)に出力。導体部、ソース電流の電流分布および発熱分布を含みます。

節点量に対して節点力 (N) を出力。正値のとき,対称面上節点に対し対称面両側の節点力を含む。負値のとき,この対称処理を行なわない。

force_J_B 出力オプション。#

番号

説明

0 デフォルト値

出力しない。

±1

要素積分力(N)を出力

±2

要素平均力(N/m3)を出力

Caution

この出力オプションは非磁性導体,電流磁場ソース ELMCUR(17.2), SDEFCOIL(17.3), PHICOIL(17.4), DCCURR(17.5), SUFCUR(17.6) に使える。

COIL(17.1) 形式のソースのローレンツ力は, COIL_FORCE により出力される。

FORCE_NODAL#

FORCE_NODAL(10.3)#
テキストフォーマットの折りたたみセクション
固定パラメータセット1#
[row, col] = [1, 5]

節点力法により求められた電磁力をファイル(force_nodal)に出力。磁性体に働く電磁力は節点力法で計算される。

節点量に対して節点力 (N) を出力。正値のとき,対称面上節点に対し対称面両側の節点力を含む。負値のとき,この対称処理を行なわない。

force_nodal 出力オプション。#

番号

説明

0 デフォルト値

出力しない。

±1

要素積分力(N)を出力

±2

要素平均力(N/m3)を出力

DISP#

DISP(10.3)#
テキストフォーマットの折りたたみセクション
固定パラメータセット1#
[row, col] = [1, 6]

運動解析の際、運動部の節点変位(m)をファイル(disp)に出力。

disp 出力オプション。#

番号

説明

0 デフォルト値

出力しない。

1

出力する

ELEMENT#

ELEMENT(10.3)#
テキストフォーマットの折りたたみセクション
固定パラメータセット1#
[row, col] = [1, 7]

各要素の詳細情報をファイル(elem)に出力する。 固定フォーマット

elem 出力オプション。#

番号

説明

0 デフォルト値

出力しない。

1

各要素の要素番号、中心座標XYZ(m)、体積(m3)を出力

2

上記に加え、要素の物性番号も出力

HEAT#

HEAT(10.3)#
テキストフォーマットの折りたたみセクション
固定パラメータセット1#
[row, col] = [1, 8]

発熱データをファイル(heat)に出力。発熱は導体部分と電流磁場ソースの導電率に基づき計算される。

heat 出力オプション。#

番号

説明

0 デフォルト値

出力しない。

1

要素発熱(W/m3)を出力

2

各要素の要素番号、中心座標XYZ(m)、要素発熱(W/m3)を出力 固定フォーマット

MAGNETIZATION#

MAGNETIZATION(10.3)#
テキストフォーマットの折りたたみセクション
固定パラメータセット1#
[row, col] = [1, 9]

磁化状態 \(M\) をファイル(magnetization)に出力する。磁化の単位は(T)

\(B\) = \(\mu\)\(H\) + \(M\)

magnetization 出力オプション。#

番号

説明

0 デフォルト値

出力しない。

1

磁性体要素の磁化ベクトル(T)を出力

-1

磁界強度ベクトル(A/m)を出力

2

磁気特性データを出力

IRON_LOSS#

IRON_LOSS(10.3)#
テキストフォーマットの折りたたみセクション
固定パラメータセット1#
[row, col] = [1, 10]

鉄損データをファイル(iron_loss)に出力する。

iron_loss 出力オプション。#

番号

説明

0 デフォルト値

出力しない。

1

鉄損密度(W/kg)と総鉄損(W)を出力

2

鉄損密度(W/m3)と総鉄損(W)を出力

E#

E(10.3)#
テキストフォーマットの折りたたみセクション
固定パラメータセット1#
[row, col] = [1, 11]

電界強度もしくは電束密度データをファイル(electric)に出力する。

<Darwin modelおよびFull-wave解析の時>

electric 出力オプション。#

番号

説明

0 デフォルト値

出力しない。

1

電界強度(V/m)を出力する。

<静電場解析( STATIC(2) =2)の時>

electric 出力オプション。#

番号

説明

0 デフォルト値

出力しない。

1

電束密度(C/m2)と静電エネルギー密度(J/m3)を出力する。

2

電界強度(V/m)と静電エネルギー密度(J/m3)を出力する。

<定常電流場解析( STATIC(2) =3)の時>

electric 出力オプション。#

番号

説明

0 デフォルト値

出力しない。

1

電流密度(A/m2)と発熱密度(W/m3)を出力する。

Note

改訂履歴

Release 12.0.6

静電場解析( STATIC(2) =2)の時の電場データファイル( electric )の出力内容改訂

CURRENT =1:電束密度, CURRENT =2:電界強度に変更。静電エネルギー密度を要素量として elem-5 に出力。

Release 2024.11

静電場解析( STATIC(2) =2)の時, CURRENT =1, 2から E =1, 2に変更

COIL_FORCE#

COIL_FORCE(10.3)#
テキストフォーマットの折りたたみセクション
固定パラメータセット1#
[row, col] = [1, 12]

外部電流磁場ソース COIL(17.1) の電磁力をファイル(coil_force)に出力する。

coil_force 出力オプション。#

番号

説明

0 デフォルト値

出力しない。

1

COIL積分要素 MESH(17.1.7) の電磁力を計算し、出力する