V Mesh Input File#
本章では,EMSolution における入力メッシュファイルについて述べます。以下のパラメータを使用して,EMSolution でのメッシュファイルの入力仕様を説明します。
- 二次元,三次元メッシュ:
二次元メッシュはファイル名に
2D
を付けてください。三次元メッシュはファイル名そのままでかまいません。例えば,pre_geom2D
は二次元メッシュファイル,pre_geom
は三次元メッシュファイルです。- UNIT:
UNIT(10.1)
: メッシュデータの単位を指定します。データは \(m\), \(mm\), \(\mu m\) で作成されます。\(mm\) のデータは内部で \(m\) に変換されます。\(mm\) を指定した場合, MESHED_COIL (MESH(17.1.7)
) を含むすべてのメッシュデータは \(mm\) 単位で用意してください。- pre_geom:
スライド運動および変形運動を含まない場合に入力する固定部のメッシュデータファイルです。
- rotor_mesh:
スライド運動を含む場合に入力する可動部のメッシュデータファイルです。スライド面を表現する線要素(三次元データの場合)または点要素(二次元データの場合)を含む必要があります。
- deform_mesh:
変形運動を含む場合に必要なメッシュデータファイルです。このファイルには要素データは不要で,変位する節点データのみで十分です。
- ATLAS 形式:
EMSolution
内部で変換される標準形式です。ATLAS 形式以外のファイルには次の拡張子を付けます。計算時には ATLAS 形式以外のメッシュファイルは一度 ATLAS 形式に変換され,再度読み込まれます。- WIDE:
WIDE(10.2)
: ATLAS データの有効桁数を指定します。r11.2.3 以降では,指定に関わらず 12 桁で出力されます。
メッシュデータには以下の情報が必要です:
- 節点データ:節点の ID 番号および節点座標
- 要素データ:要素の ID 番号,物性番号 MAT_ID(16.1)
,節点コネクションデータ
Caution
二つのメッシュ( pre_geom(2D) と deform_mesh(2D) )は要素節点のコネクションが同じである必要があります。
スライド運動を含む場合, rotor_mesh(2D) にスライド面を表現する要素を含める必要があります。
その他の情報は入力ファイル
input
に記述します。
以下の形式が INPUT_MESH_FILE(10.1)
のオプションとして使用できます:
- =1:
I-DEAS Universal 形式 (.unv, .ids)
- =2:
ATLAS 形式 (拡張子無し)
- =3:
NASTRAN 形式 (.nas) Small Field 書式,Large Field 書式,Free Field 書式に対応
- =4:
KSWAD 形式 (.ksw)
- =5:
FEMAP neutral 形式 (.neu) 20.1 (Femap 2020.1) 書式まで対応
- =6:
CADAS 形式 (.cad)
- =7:
Abaqus 形式 (.inp)
三次元計算で二次元メッシュデータを入力し,三次元に拡張する場合そのためのデータとして, 2D_to_3D データファイルの入力が必要です。最終的には,二次元データも三次元データに変換されます。
EMSolution
実行後,固定部,可動部をあわせたポスト処理用メッシュデータ post_geom が出力されます。その出力,およびファイル形式は入力ファイル input の入力によります。
post_geom ファイルには入力したメッシュデータの他に,外部電流磁場ソースのコイル形状データも含まれ,ポスト出力できます。
rotor_mesh あるいは deform_mesh 内の節点の変位は,ポスト処理用変位 disp ファイルに計算後出力されます。

入力メッシュデータ変換の流れ